先週末の朝、急に夫が
「足の指が痛い…!」
と悶え苦しみ始めました。
見てみると、右足の指が赤く腫れ上がっていました。
とりあえず保冷剤などで冷やしてみましたが、夫によると”うっかり足をどこかにぶつけた時の痛みがずっと続いてる状態”らしい。
(後でわかりましたが、冷やすのは効果的なのだそうです)
最初はまだ痛風かわからず自分でいろいろ調べていた夫ですが、痛みが続くので病院へ行くと、やはり痛風になっていたとのことでした…。
(実際の写真)
痛風発作が起こる場所としては関節、特に親指の付け根が多いそうですが、夫の場合は写真のように右足の人差し指でした。
今回はその原因、発症後の生活など、できるだけわかりやすくまとめてみました。
痛風とは
何らかの要因によって尿酸値が高い状態(7ml/dL以上)が続いた場合、その尿酸が結晶化して関節に蓄積し、やがて炎症を引き起こした状態のことを言います。
女性は元々、女性ホルモン(エストロゲン)の排泄促進作用により尿酸の血中濃度が低いため痛風になりにくく、主に男性に多い病気です。
ではその尿酸(血清尿酸)とは何かというと、『プリン体』という成分が肝臓で分解されて生じた老廃物のことです。
また、夏に発症が多いと言われており、それは発汗により体の水分が失われて血中の尿酸濃度が高まるためです。
痛風を引き起こす意外な原因
プリン体は食事からの摂取の他、実は8割が体内で生成されており、細胞の代謝などに利用されています。
夫はコロナの発生前は会社の飲み会も多く、健康診断では以前から尿酸値が基準範囲を超えて10mg/dL近くになっていました。 そこまできていたのに危機感が薄く、私も夫も単にプリン体を多く含む食品に気を付ければいいと思ってしまっていたのですが、それだけでは痛風の予防にはならなかったのです。
さらに、夫がリモートワークになってからの次に示す生活習慣が、痛風の発症を助長させてしまったのでした。
飲酒
在宅勤務になっても、夫は毎日のように晩酌をしていました。
一応「ビールはプリン体が多いから1缶(350ml)だけ」と決めていたようです。
でも実はアルコール自体に含まれるプリン体よりも、アルコールが体内で代謝される時にできるプリン体の方が問題だったのです。
また、代謝の際に同じく発生する乳酸は尿酸の排泄を阻害するため、さらに血清尿酸値を上げてしまいます。
つまりは、お酒の種類に気を付けるより、摂取量を控えなければいけなかったのです。
運動不足
夫は通勤がなくなったことで、毎日ほぼ1階と2階の往復、たまにちょっと散歩する程度でした。
また、週に1~2日ある出勤日も、あろうことかこのタイミングで自転車通勤から車通勤に変えてしまいました。
ある時、運動して痩せたい!というので「たくさん歩いたらいいんじゃない?」と言ったのですが、歩くのは面倒なのか腕立て伏せなどの筋トレが中心。
後でわかったのは、激しい動きによる無酸素運動は、むしろ新陳代謝を活発にして尿酸値を高めてしまうということでした。。
肥満
肥満になるとプリン体を合成しやすく、尿酸の排泄機能が低下します。
見た目には気づかなかったのですが、実はこの数か月で5㎏体重が増加していたといいます。
食事量も多く高カロリーメニューを好み、例えばある日のやり取りでは…
私「今日は鶏肉があるんだけど、蒸し料理にしようかなと」
夫「いや、から揚げがいいな。こども達も喜ぶし。あと大盛りで。」
「それと、たまには天ぷらも食べたい。」
私「・・・」
と、こんな感じでした(汗)
またそれだけでは飽き足らず、ガッツリ系の食事の後にしれっとカップ麺を食べていたり…。
このような体重の増加は、食事内容だけでなく先に述べた飲酒や運動不足ももちろん関係していました。
ストレス
在宅中は、2階の部屋にこもってずっと作業をしていたのですが、脳を酷使し過ぎると尿酸値にも影響を与える可能性があります。
このことも、今回の発症の一因になったのかもしれません。
今後の生活
今回の痛風の発症に、夫はかなりショックを受けていました。
常に変な自信があって、まさか本当に発症するとは思っていなかったようです。
でも私は実は、「いつか本当に痛風になるかも…」と思っていました。
元々私が調べてアドバイスしたことに対してほとんど聞く様子はなく、明らかに不健康な生活を送っていたからです。
そう思っていながら強く言うことができなかった為に夫はそのままの生活習慣を続けることになり、結果的に私の作った料理も原因の一つになったので、少なからず責任を感じています。
その後、夫はさすがに懲りたのかすっかり心を入れ替えてお酒をやめ、夕方になるときっちりこども達を連れて散歩するようになりました!
さらに私にも「これからは大盛りもやめて、なるべく健康的な食事にする…」と言ってきたのです。
よほど…痛かったんでしょうね…(‐_‐;)
私も今まで無理してコッテリしたものを作っていたので、むしろ毎日のご飯作りに対して気が楽になりました。
すると、あんなに増える一方だった体重がこの数日間で順調に減ってきたそうです。
これからは、薬の服用を続けながら普段の行動や食生活に注意して過ごしていくことになります。
まとめ
痛風を予防するポイントを以下にまとめました。
まだ痛風にはなっていないけど尿酸値が高い、プリン体という言葉くらいしか知らないという方に参考になれば幸いです。
声を大にして言いたいのは、
痛風になってからでは遅い!!
ということです。
最近は”リモート飲み会”なるものも流行していますが、活動量が低下した状態での暴飲暴食は危険です。
仲間との交流を楽しみつつも、上記のポイントに気を付けながら過ごしていただけたらと思います。